去る1月16日に歓喜天大祭が開催されました。
講元さんはじめ、世話人さんや地域の皆さんのご理解・ご尽力によって、三年ぶりに開催できましたこと、改めまして感謝申し上げます。

今年は、感染対策として、お餅まきではなく、福餅配りとなりました。
大祭当日は、朝から世話人さん総出で、お餅を袋詰めするところから始まりました。

袋にお餅を入れる人
袋に専用器具でシールの封をする人
お餅の袋を集める人

初めての作業とは思えないほど、手際が良く、一時間ほどで袋詰め作業が終了しました。
出来上がったお餅の袋は、約1200袋。

世話人さんは、一旦、自分の担当地域に戻り、ご寄付を下さった約200世帯それぞれに先にお餅を配りました。
お寺での福餅配りは、午後四時から。
小学生の取材チームも来てくれました。

例年とは異なる福餅配りでしたが、地域の民生委員さんのご協力もあり、例年のお餅まきでは参加できない、地域のご高齢者の方々やひとり親家庭の皆さんにもお餅が届けられたみたいで、後日、様々な方から感謝のお言葉をいただきました。
本当にありがとうございました。

歓喜天大祭や大祭のお餅には、平和への願いが込められています。

歓喜天大祭後の1月25日には、東陶器小学校３年生の授業参観が弊寺で開催されました。
一年間を掛けて学んだ月輪寺について、子どもたちが、他の学年や保護者の方々に発表をしました。

月輪寺の本堂ツアーを企画した班
江戸時代の月輪寺の寺子屋を再現した班
お餅まきの模擬体験ができる班
月輪寺の100種類以上の植物の図鑑を完成させた班
月輪寺ゆかりの行基菩薩の活躍を演じる班
住職の一日を法衣を着て再現した班など

各々のチームが工夫を凝らして、大きな声で発表していました。

中でも、お餅まきの模擬体験を企画したチームの発表では、紙粘土で作られたお餅に、「戦争やめよう」、「仲よくしよう」など平和のメッセージを付して、お餅まきをするという工夫をしていました。

2月24日で、ロシアによるウクライナ侵攻が始まってちょうど一年です。
一日も早くウクライナに平和な日々が戻ることを願うばかりです。


月輪寺住職　樫本叡学