小学3年生の総合学習(7月5日)

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6月半ば、東陶器小学校3年生の子どもたちが「総合学習」の授業の一環でご来寺くださいました。
「総合学習」とは、正式名称は「総合的学習の時間」というもので、従来の科目の枠に囚われず、子どもたち自らが探究学習することを目的とする授業です。
毎年、春から半年ほどかけて行われているものです。

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例年は、春にお寺が学校に出張授業にうかがい、小学3年生全員に対して授業を行うのですが、今年は、3年生全員が月輪寺を訪れてくれました。
全員と言っても、60名ずつ、2回に分けて授業を行いました。
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授業のテーマは、「月輪寺の歴史と東陶器小学校」についてです。
とりわけ、明治5年(1872年)に東陶器小学校の前身の郷学校が月輪寺境内に開校したことについて毎年お話しします。

東陶器小学校の歴史については、過去にも記事にいたしましたので、こちらをご覧ください。
「東陶器小学校と月輪寺」

今年の3年生の子どもたちも、一生懸命聞いてくれました。

私たちは、教科書で歴史を学びます。
しかし、その歴史教科書の中に、自分たちが生活する地域についての記載はほとんどありません。
お寺がある地域も、教科書には記載がありませんが、非常に歴史が深い地域です。

月輪寺にも、行基菩薩開基と伝えられていること、江戸時代に寺子屋が開かれていたこと、明治期に小学校が開校されたこと、東陶器村出身者の戦没者位牌が祀られていること…など多くの歴史があります。

地域の歴史などについて探究学習することによって、教科書で学ぶ歴史が、より重層的なものに感じられると思います。

2学期になると、チームに分かれて、子どもたちの質問を主体とした授業が始まります。
授業の様子や行事なども、公式インスタグラムで発信しておりますので、ぜひご覧ください。


月輪寺住職 樫本叡学