境内案内

本堂

月輪寺本堂

当寺の本尊は,「(金剛界)大日如来」です。
大日如来は,「摩訶毘盧遮那仏(まかびるしゃなぶつ)」とも言われます。
「摩訶」は「偉大な」という意味,「毘盧遮那」は「光明が遍く一切を照らす」という意味があります。

大日如来は,お名前からみて,太陽を仏さまと見なしたものと思われやすいですが,そうではありません。
太陽の光は,暖かさや動植物を育む力がありますが,陰には光が届きませんし,太陽がない夜もやってきます。このように太陽には,当然ですが万能ではない面があります。

月輪寺ご本尊

このような太陽のもつ有限性を超えた,無限性や宇宙の永遠性を仏さまとしたものが,大日如来です。
つまり大日如来とは,無限の智慧の光で私たちの迷いを照らし,慈悲のお心で導いて下さる仏さまです。

ご真言 「オン バザラダト バン」

生駒堂

生駒堂(聖天)

生駒堂では,「歓喜天」をお祀りしています。

歓喜天とは,もともとは障害を司るインド古来の神ガナパティで,人の短所や隙を窺って災いをもたらす悪神でした。しかし,観音さまとの出会いによって改心し,人をあらゆる災いや障害から遠ざける善神になったと伝えられています。

一般には,「お聖天さん」と親しみを込めて呼ばれることが多く,商売繁盛,子授け,夫婦和合の神として信仰されています。

毎年1月に地域の発展と和合を祈念して,歓喜天大祭というお祭り(お餅まき)をしておりますので,是非お越しください。

なお,当寺の歓喜天は,秘仏であるため,御開帳はしておりません。

月輪寺寺報

また,月輪寺の寺報を,生駒堂前と本堂内で配布しております(年4回発行)。

どなたでもお持ち帰りいただけますので,是非ご一読ください。

お地蔵さま

月輪寺お地蔵さま

地蔵菩薩は,お釈迦さんが亡くなられて,56億7千万年後に弥勒菩薩という仏さまが現れるまで,私たちを救って下さる仏さまです。
特に地獄の苦しみからも人を救い上げてくれるとされています。

村の境,峠,四つ辻などいたるところでお祀りされていますが,それはお地蔵さまのお力で,疫病,風水害などを封じようと考えられたからです。

お地蔵さま(秋)

 ご真言 「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」

ビオトープ

月輪寺ビオトープ

境内に大小ふたつの池があります。池には,モロコ,メダカ,金魚などがおり,それらを狙ってカワセミが飛来します。
また,それぞれの池には,糸トンボ,赤トンボ,シオカラトンボ,ギンヤンマなどのヤゴがおり,夏頃から羽化をはじめます。

境内の南側の池は,川が流れ込む循環型になっています。岩の下を見ると,カワニナやタニシ(貝)が隠れているかもしれません。

お寺の近くを流れる陶器川でも,昭和30年ころまで蛍を見ることができたようです。
歴史のある,この陶器の町で,再び蛍が飛びかえるようになってほしいとの思いから,当寺では現在,蛍のビオトープ作りに取り組んでおります。

蛍が蛹から羽化することと,街灯や自動販売機などの明かりが多い中で羽化した蛍が定着することが,最も難しいようです。

成果がでるかどうか分かりませんが,蛍の状況についても,公式ブログや寺報などでお知らせしています。

永代供養墓

永代供養墓

歴代住職墓の隣りに永代供養墓があります。

裏手の生垣の西洋紅カナメモチは,春に葉が赤く染まり,手前のモミジは春と秋に色づきます。右隣りの池には,夏に蓮が咲き,冬には近くで蝋梅が黄色い花をつけます。

慣れ親しんだ町の,慣れ親しんだ自然の風物に囲まれた,四季を感じられる場所にしたいと思っています。

許可番号:堺環薬第K-225号