蛍は何匹?(4月4日)

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先日、ゲンジボタルの幼虫を100匹程度、月輪寺境内の川に放流しました。

昨年に引き続き、2回目の放流です。

上の写真には、ゲンジボタルの幼虫が2匹、小さなエビが1匹が写っています。

どこにいるか分かりますか?(最後の写真参照)

檀家さんと話していると、時々、蛍の話になり、お寺のそばを流れる陶器川でも蛍が当たり前のように見られたことを懐かしそうに教えて下さいます。

そのような何気ない話から、蛍の川を復活させたいと思い立ち、せめて境内を流れる小川だけでも蛍が育つように水質や周辺環境を整えてきました。

蛍の餌になるカワニナやカワニナの餌になる枯れ葉について、以前もこのブログでご報告しました。

 

昨年は、十数匹が羽化しましたが、今年は、何匹が羽化するのでしょうか。

調べてみると、蛍は、一匹のメスが500個~1000個程度の卵を産むのですが、環境が整っていても成虫になるのは数%、環境が整わないと0.1%程度の時もあるそうです。

蛍の生態を知れば知るほど、自然界で無数の蛍が飛び交っているということは、すごいことなのだということが分かります。

お寺で生まれ育った蛍が自然界のように無数に飛び交うことは、奇跡に近いものがありますが、一匹でも多くの蛍が孵るように見守りながら、このブログで引き続き、小川の状況、蛍の状況をご報告できればと思います。

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副住職 樫本叡学