7月初旬、法流禀承、住職辞令親授式のために高野山金剛峯寺に行ってまいりました。
いずれも今般の新型コロナウィルス感染症の影響で、延期されていたものです。
早朝7時の高野山に、全国各地から新住職に任命された者が集まります。
法流禀承とは、「ほうりゅうほんじょう」と読み、真言宗の法流を伝える儀式を意味します。
まずは、丁子湯で身を清め、塗香を手に塗り込み、その後の作法の時々でアルコール消毒が入るのは、今年だけの特別な措置だったのでしょう。
座主猊下にその儀式をしていただいた後、ひとりひとりに「頑張ってください。」との激励とともに辞令書が交付されました。
小雨の降る中の式典でしたが、静かで厳かな式だったと感じます。
檀家さんにお配りしているご挨拶状でも申し上げたように、月輪寺の歴史は、地域の檀家さんの歴史でもあります。
初心を忘れず、精進したいと思います。
住職 樫本叡学