毎年恒例の出張授業(7月28日)

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6月中旬に、毎年恒例の東陶器小学校への出張授業に行って参りました。
毎年、小学3年生の総合の授業(総合的な学習の時間)において、月輪寺がテーマに取り上げられます。

総合の授業とは、既存の科目の枠にとらわれずに、子どもたちの探究学習に主眼が置かれた授業です。
一学期に出張授業を受けた後、班に分かれ、半年かけて、月輪寺について学びます。

授業と言っても、小難しい話は全くいたしません。
お坊さんと初めて会う子もいるでしょうし、お寺と神社の違いも分からない子もいるでしょう。

映像を使ったり、スライドを用いたり、時には江戸時代の寺子屋の算数の問題を出したり…。
子どもたちが興味関心を持つようにしています。

月輪寺が小学校で授業をするようになって、約10年が経過します。
この間、子どもたちを取り巻く環境は、大きく変化しました。

スマホが当たり前になり、ユーチューブだけでなく、tiktokなどのショート動画が流行り、夏の異常な暑さで公園で遊ぶこともできない、家にいながらネットで友達とゲームができる。

子どもたちが、情報に触れるのは、その多くが画面越しになっています。

一説には、現代人が一日の間に晒される情報量は、平安時代に生きていた人の一年分に相当するそうです。

2学期になると、子どもたちが今度は、お寺に来て、自分の興味関心に応じて学びを進めます。
画面越しの情報に慣れている子どもたちにとっては、実際にリアルな経験をすることが最も大切だと感じます。

畳の上に正座する
お線香の香りを感じる
大きなおりんを鳴らしてみる
古くから多くの人が手を合わせてきたご本尊に自分たちも手を合わせる
今日咲いている花は、次の時には散っていることを知る
自分たちが何気なく過ごしている時間が、いかに貴重なものなのかを知る

そんなスマホ越しの情報では感じられない授業になればいいなぁと思いながら、毎年授業を進めています。

住職 樫本叡学