今回のブログのテーマは、「蓮からコースター(茶托)を作る」です。
中国や東南アジアの国々では、蓮を食用にしているのをご存じの方も多いと思います。
蓮の実のお菓子、蓮茶、蓮飯など、実も蕾も葉も、蓮のあらゆるところを食用としています。
日本では、日常的にいただくのは、蓮の地下茎(レンコン)ぐらいでしょうか。
日本では、食用というよりも、お盆の時にお供え物の下に蓮の葉を敷いたり、蓮飯をお供えしたりと、特定の行事との結びつきの中で蓮が用いられることが主流であるように感じます。
お茶の先生をしていらっしゃる檀家さんと、このようなお話をしていると、面白い物を見せてくださいました。
それが、蓮の果托のコースターです。
蓮の果托は、蓮の種ができるところです。
花が散った後の、シャワーヘッドに似た形の部分のことです。
お寺の蓮池も、今は枯れた果托や茎が目立ちます。
作り方も教えて頂いたので、作ってみました。
- 実を取った果托を水に浸し、柔らかくする。
(爪楊枝でいくつか穴をあけると、数時間で柔らかくなります) - 柔らかくなった果托を、平らなもので挟み、重しを置いて乾かす。
かなり簡単にできました。
大きい果托は、鍋敷きにもなりそうです。
調べてみると、蓮は、葉を衣服にしたり、茎から糸を作ったりと、食用以外にも用い方がいろいろあったようです。
今となっては、蓮は、もっぱら観賞するものですが、工夫次第で生活に生かせるところが多いのかもしれません。
ご興味のある方は、是非、作ってみてください。
副住職 樫本叡学
写真は、8月末日の蓮池です。