本日昼過ぎ、地元の東陶器小学校のご依頼を受け、出張授業に行ってきました。
テーマは、「東陶器小学校の歴史と寺子屋」について。
ご依頼をいただいてから、檀家さんに写真をお借りしたり、当時の話を伺うなどして、準備を進めていました。
冒頭の写真は、昭和30年の旧校舎の俯瞰写真(奥野俊雄氏提供)です。
授業の中で、
・旧校舎のグラウンドは、昔、田んぼだったこと。
・今の児童公園に、泉ヶ丘東中学校があったこと。
・その中学校では、星空のもとで映画観賞会が開かれたこと。
・村役場(今で言うと区役所)が隣にあったこと。
・戦時中は、教室の一室が武器庫だったこと。
・140年前に月輪寺に開かれた郷学校が小学校の端緒になっていること、
などをお話ししました。
歴史をまだ習っていない小学3年生対象とのことで、内容が伝わるか心配でしたが、みなさん興味津々で口々に質問しながら聞いてくれました。
東陶器小学校が新校舎に移転して早一年。
旧校舎の取り壊しは、すでに始まっています。
中庭のジャングルジムも桜の木も全て無くなってしまいました。
少し寂しい感じがします。
旧校舎が無くなってしまうと、ここに小学校があったことも次第に忘れられていくかもしれません。
しかし、今日授業を聞いてくれた子どもたちが、「ここに小学校が昔あったんだよ。」なんて、語り継いでいってくれるような気がします。
今回の出張授業にあたり、写真を提供下さったり、当時の様子を教えて下さった檀家さん、急な申し出にもかかわらず寺子屋に関する歴史資料の画像提供を下さった東京学芸大学附属図書館、公文教育研究会の皆さんに、改めまして感謝申し上げます。
副住職 樫本叡学
雨寶山月輪寺は,堺市にある、行基菩薩が開基したとされる高野山真言宗の寺院です。