ゆく年くる年(1月1日)

新年ポスター
皆さんにとって、平成27年は、どのような一年だったでしょうか。

中には、一年という年月が、あっと言う間に感じられた方もいらっしゃるかと思います。

一年の主観的な長さは、年齢の逆数に比例する、とよく言います。

つまり、1歳の赤ちゃんが感じている一年の長さが、5歳児になると5分の1に短く感じられるようになり、50歳の人には50分の1にさらに短く感じられると言うのです。

年齢を重ねるにつれて、一日が短くなるにもかかわらず、私たちは自分より年齢が下の人に対して、日々を大切に、とよく言っているように感じます。

ひょっとすると、短く感じ始めた日々の大切さを無意識的にでも知っているからこそ、そのように言いがちなのでしょうか。

それとも、自分のことは棚に上げて、ただ、そのように言っているのでしょうか。

いずれにしても、与えられた時間に感謝して、一日一日を大切に過ごしたいものです。

皆さまにとって、平成28年が幸多き一年となりますよう、心より祈念申し上げます。

さて、月輪寺では、毎年恒例の書初展、チャリティー陶芸展を開催しております。

書初展では、書道教室に通う皆さんの日頃の成果を本堂にて3日まで発表展示しております。

ご覧頂ければ幸いです。

 

副住職 樫本叡学