ノアザミとアゲハ(5月1日)

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境内では、ノアザミ(野薊)が咲いています。
ノアザミは、田畑の土手によく咲いていましたが、棘があることから、最近では刈り取られることが多くなっているようです。

ノアザミをずっと観察していると、モンシロチョウやアゲハチョウが次々と近寄ってきます。

 

アザミの蜜は、蝶々にとって御馳走なのでしょう。

 

アザミは蜜を提供する代わりに、蝶々に花粉を運んでもらう。

 

花粉を運ぶ媒介になるのは、昆虫以外にも鳥、風などありますが、いずれの花も花粉を運んで貰うために工夫しています。

 

調べてみると、アザミも花粉を効率的に運んでもらうために、面白い工夫をしています。

 

虫が花の上に乗ると、センサーが反応して、円筒の中に入った花粉を押し出して、虫の体に付着させるのです。

 

文章よりも、この動画をご覧になったほうが分かりやすいかもしれません。

 

花粉を常に露出させるよりも、虫が来た時にだけ出す工夫をしています。

 

身近な花ですが、本当に感心させられます。
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境内では、ノアザミ以外に、オオヤマレンゲとスイレンも咲き始めました。

 

副住職 樫本叡学