境内では、野菊や小菊が咲いています。
野菊は、「ノギク」という種類の花ではなく、菊に似た花を咲かせるものの総称です。
白、赤、黄、紫など様々な色の花が咲いています。
野菊の写真を撮っていると、オンブバッタに何度も出会いました。
(オンブバッタは、メスのバッタに、オスのバッタがおんぶされるので、オンブバッタと呼ばれます。)
(オンブバッタは、メスのバッタに、オスのバッタがおんぶされるので、オンブバッタと呼ばれます。)
後で調べてみると、オンブバッタは、キク科の植物を好んで食べるようです。
でも、明らかに、様子の違うオンブバッタにも出会いました。
それは、花の上に乗っているオスのオンブバッタです。
食事をしているわけでもなく、まるで高台から周囲を見回しているようです。
おもむろに、一点に向かって走り出したかと思うと、なんと左前方から、まるで示し合わせたかのように、少し大きな緑のメスのオンブバッタが現れたではありませんか。
少し前方を行くメス。
そのまま突き進むオス。
次の瞬間、リレーのバトンパスさながら、追いついたオスがひょいとメスに飛び乗りました。
オンブバッタがおんぶの状態でいるのは、何度も見たことがありましたが、おんぶになる瞬間を目撃したのは初めてのことでした。
野菊は、オンブバッタにとって、食事の場であり、出会いの場でもあるようです。
副住職 樫本叡学