蛍の500度説(5月21日)

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月輪寺では、蛍のビオトープ造りに取り組んでいます。
早春に蛍の幼虫を放流することを繰り返し、最終的には、お寺の川に蛍が自生することを目指しています。
水質、餌となるカワニナの生育状況は、問題ないようですが、今年は、4月の高い気温が続いた際に、水温の変動がやや大きく、成虫まで育って、飛ぶかどうか心配していました。

今夜確認したところ、7匹のゲンジボタルが観察できました。

今年は、蛍の飛翔し始める時期が遅かったように感じます。

この蛍の飛翔に関して、「蛍の初飛翔500度説」という仮説があるようです。

これは、幼虫が陸に上がってから初飛翔までの日数は、日々の気温が関係しているのではないかとう仮説です。

具体的には、
1. ゲンジボタルは、桜(ソメイヨシノ)が散る時期の雨の日に、幼虫が川から上陸する。
2. 上陸した翌日から「1日の平均気温」を積算(加算)していき、500度に達した時に、蛍の初飛翔が観測できる、というものです。

今年は検証できませんでしたが、来年は、一度検証してみたいと思います。


副住職 樫本叡学