白い息と貴船菊(10月21日)

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今朝は、今期で一番の冷え込みだったように思います。

吐く息も白くなりました。

天気予報では、最低気温12℃の予報でしたが、一体何度だったのでしょうか。

彼岸花の季節も終わり、境内では貴船菊(秋明菊)が咲いています。

9月下旬に彼岸花と一緒に咲く年もありますが、今年は、彼岸花が咲き終わった10月に咲き始めました。

貴船菊(秋明菊)は、昨年の寺報でもご紹介したように、もともとは中国から持ち込まれ、京都の貴船地方に野生化して広がった花です。

江戸時代の農学書には「秋牡丹」と書かれていたり、その他に「秋芍薬」などの別名もあります。
「秋明菊」、「秋牡丹」、「秋芍薬」など、「秋」が付いた別名を多く持つのは、秋を感じる身近な花だったからでしょう。

秋は短いので、気づけば冬になっているなんてことも多々ありますが、貴船菊が咲いている間は、「秋」と言って差し支えないのかもしれません。



副住職 樫本叡学