オンブバッタの出会い(11月1日)

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境内では、野菊や小菊が咲いています。
野菊は、「ノギク」という種類の花ではなく、菊に似た花を咲かせるものの総称です。

白、赤、黄、紫など様々な色の花が咲いています。
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野菊の写真を撮っていると、オンブバッタに何度も出会いました。
(オンブバッタは、メスのバッタに、オスのバッタがおんぶされるので、オンブバッタと呼ばれます。)

 

後で調べてみると、オンブバッタは、キク科の植物を好んで食べるようです。

 

でも、明らかに、様子の違うオンブバッタにも出会いました。
それは、花の上に乗っているオスのオンブバッタです。
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食事をしているわけでもなく、まるで高台から周囲を見回しているようです。

 

おもむろに、一点に向かって走り出したかと思うと、なんと左前方から、まるで示し合わせたかのように、少し大きな緑のメスのオンブバッタが現れたではありませんか。

 

少し前方を行くメス。
そのまま突き進むオス。

 

次の瞬間、リレーのバトンパスさながら、追いついたオスがひょいとメスに飛び乗りました。
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オンブバッタがおんぶの状態でいるのは、何度も見たことがありましたが、おんぶになる瞬間を目撃したのは初めてのことでした。

 

野菊は、オンブバッタにとって、食事の場であり、出会いの場でもあるようです。

 

副住職 樫本叡学